五十肩サポーター選び方完全版｜整体のプロが教える症状別おすすめ＆効果的な使い方

つらい五十肩の痛み、どうすれば楽になるのでしょうか？このページでは、整体のプロが五十肩サポーターの選び方と効果的な使い方を徹底解説します。五十肩の症状に合うサポーター選びで失敗したくない方、サポーターの効果を最大限に引き出したい方は必見です。五十肩のメカニズムや原因、症状の進行段階に合わせた適切なサポーターの種類、サイズ、素材の選び方などを詳しく説明します。さらに、サポーターの効果的な装着方法や使用時間、併用したいケア方法もご紹介します。五十肩サポーターを選ぶ際の疑問を解消し、適切なケアで早期回復を目指しましょう。

1. 五十肩とはどんな症状？

五十肩とは、肩関節周囲の組織に炎症や癒着が起こり、痛みや運動制限を引き起こす疾患です。正式名称は肩関節周囲炎といいます。40代から50代に多く発症することから五十肩と呼ばれていますが、実際には30代や60代以降に発症することもあります。加齢とともに肩関節の柔軟性が低下することが原因の一つと考えられていますが、はっきりとした原因は解明されていません。

1.1 五十肩のメカニズムと原因

肩関節は、上腕骨頭、肩甲骨関節窩、関節包、腱板、靭帯、滑液包など、様々な組織で構成されています。五十肩では、これらの組織に炎症や癒着が起こり、肩関節の動きが悪くなります。炎症が進むと、関節包が厚く縮まり、肩関節の動きが制限されます。また、腱板や靭帯にも炎症が波及し、痛みが増強します。原因ははっきりと解明されていませんが、加齢による肩関節周囲組織の変性、血行不良、肩関節の使い過ぎや外傷、糖尿病、高血圧、甲状腺機能低下症などの全身疾患が関与していると考えられています。また、精神的なストレスや不眠なども発症の誘因となることがあります。

1.2 五十肩になりやすい人の特徴

五十肩になりやすい人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

• 40代～50代の人
• 女性
• デスクワークなど、同じ姿勢を長時間続ける人
• 運動不足の人
• 肩関節に負担がかかるスポーツをしている人
• 糖尿病、高血圧、甲状腺機能低下症などの持病がある人
• ストレスを多く抱えている人

これらの特徴に当てはまる人は、五十肩になりやすいと考えられるため、日頃から肩関節のケアを心がけることが重要です。

1.3 五十肩の主な症状

五十肩の症状は、炎症の進行度合いによって大きく3つの時期に分けられます。それぞれの時期によって症状が異なるため、適切な対処が必要です。

1.3.1 急性期

急性期は、発症から約2週間程度続く時期です。安静時にもズキズキと強い痛みを感じ、夜間痛で眠れないこともあります。肩関節の動きが制限され、腕を上げたり、後ろに回したりすることが困難になります。また、炎症による熱感や腫脹が見られることもあります。この時期は、痛みが強く日常生活にも支障をきたすため、安静を保ち、炎症を抑えることが重要です。

1.3.2 慢性期

慢性期は、発症から約2週間～6ヶ月程度続く時期です。安静時の痛みは軽減しますが、肩関節を動かすと痛みが出現します。肩関節の動きは制限されたままで、可動域も狭くなっています。肩が硬く感じ、腕を動かす際に抵抗感があります。この時期は、痛みを悪化させないように注意しながら、徐々に肩関節の可動域を広げるリハビリテーションを開始することが重要です。無理に動かすと炎症が悪化し、痛みが再発する可能性があります。

1.3.3 回復期

回復期は、発症から約6ヶ月～1年程度続く時期です。痛みはほとんど消失し、肩関節の可動域も徐々に回復していきます。しかし、完全に元の状態に戻るまでには時間がかかる場合もあります。この時期は、肩関節の柔軟性を取り戻し、再発を予防するために、継続的にリハビリテーションを行うことが重要です。日常生活動作で痛みや制限がなくなるまで、焦らずじっくりと取り組むことが大切です。

時期	期間	主な症状
急性期	発症から約2週間	安静時にも強い痛み、夜間痛、肩関節の運動制限、熱感、腫脹
慢性期	発症から約2週間～6ヶ月	安静時の痛みの軽減、運動時の痛み、肩関節の運動制限、肩の硬直感
回復期	発症から約6ヶ月～1年	痛みの消失、肩関節の可動域の回復

2. 五十肩サポーターの効果的な選び方

五十肩サポーターを選ぶ際には、ご自身の症状や生活スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。適切なサポーター選びは、痛みを軽減し、回復を早める効果が期待できます。ここでは、五十肩サポーターの種類、症状別の選び方、サイズや素材の選び方について詳しく解説します。

2.1 五十肩サポーターの種類

五十肩サポーターは主に3つの種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、ご自身の症状に合ったタイプを選びましょう。

2.1.1 固定タイプ

固定タイプのサポーターは、肩関節を固定することで痛みを軽減し、安静を保つ効果があります。炎症が強い急性期におすすめです。肩の動きを制限することで、炎症が悪化するのを防ぎます。がっちりとした素材でできており、マジックテープなどで固定力を調整できます。

2.1.2 圧迫・保温タイプ

圧迫・保温タイプのサポーターは、肩関節を適度に圧迫することで、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。慢性期の痛みの緩和や、冷えによる痛みの悪化を防ぐのに効果的です。伸縮性のある素材でできており、装着感も比較的良好です。保温効果のある素材を使用しているものも多く、冷えやすい方にもおすすめです。

2.1.3 運動補助タイプ

運動補助タイプのサポーターは、肩関節の動きをサポートすることで、可動域の改善を促します。回復期のリハビリテーションに適しています。肩甲骨の動きを補助する機能を持つものや、腕の動きをサポートする機能を持つものなど、様々な種類があります。薄手で通気性の良い素材を使用しているものが多く、運動時にも快適に着用できます。

2.2 症状別サポーターの選び方 整体師のおすすめ

五十肩の症状は時期によって変化するため、症状に合わせたサポーター選びが重要です。それぞれの時期におすすめのサポーターの特徴を解説します。

2.2.1 急性期におすすめのサポーター

急性期は炎症が強く、痛みが激しい時期です。そのため、肩関節を固定し、安静を保つことが重要です。固定タイプのサポーターを選び、肩を動かさないようにしましょう。痛みや炎症を抑えるために、冷湿布と併用するのも効果的です。

2.2.2 慢性期におすすめのサポーター

慢性期は炎症が落ち着き、痛みも軽減してきますが、肩関節の動きが制限される時期です。圧迫・保温タイプのサポーターで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることが効果的です。また、肩関節の可動域を広げるための軽いストレッチや運動も併せて行いましょう。

2.2.3 回復期におすすめのサポーター

回復期は肩関節の可動域が徐々に回復していく時期です。運動補助タイプのサポーターで肩関節の動きをサポートしながら、積極的にリハビリテーションを行うことが重要です。無理のない範囲で肩を動かし、可動域を広げていきましょう。日常生活でも、意識的に肩を動かすように心がけましょう。

2.3 サイズ選びのポイント

サポーターの効果を最大限に発揮するためには、正しいサイズを選ぶことが重要です。小さすぎると締め付けが強くなり、血行不良を起こす可能性があります。大きすぎると固定力が弱まり、十分な効果が得られません。パッケージに記載されているサイズ表を参考に、自分の肩のサイズに合ったサポーターを選びましょう。実際に試着できる場合は、装着感を確認してから購入することをおすすめします。

2.4 素材の選び方

サポーターの素材も重要な選択基準です。通気性の悪い素材は、汗をかきやすく、不快感を感じることがあります。通気性の良い素材を選ぶことで、快適に着用できます。また、肌が敏感な方は、刺激の少ない素材を選ぶと良いでしょう。季節によっても適した素材は異なります。夏場は通気性の良いメッシュ素材、冬場は保温性の高い素材を選ぶなど、季節に合わせた素材選びも大切です。

3. 整体師が教える！五十肩サポーターの効果的な使い方

五十肩サポーターは正しく使うことで、痛みを軽減し、回復を早める効果が期待できます。しかし、間違った使い方をすると、症状を悪化させる可能性もあるため、注意が必要です。ここでは、整体師の視点から、五十肩サポーターの効果的な使い方を解説します。

3.1 サポーター装着時の注意点

サポーターを装着する際は、以下の点に注意しましょう。

• 正しいサイズを選ぶ：小さすぎると締め付けが強くなり、血行不良を起こす可能性があります。大きすぎると固定力が弱まり、効果が十分に得られません。自分の肩のサイズに合ったサポーターを選びましょう。
• 装着方法を確認する：サポーターの種類によって装着方法が異なります。説明書をよく読んで、正しく装着しましょう。装着が難しい場合は、整体師に相談してみるのも良いでしょう。
• 締め付けすぎない：サポーターは、適度な締め付けで固定することが大切です。締め付けすぎると血行不良や神経障害を引き起こす可能性があります。装着後、指が1～2本入る程度の余裕があるように調整しましょう。
• 肌への負担に注意する：サポーターの素材によっては、肌がかぶれたり、炎症を起こしたりすることがあります。特に、汗をかきやすい時期は、こまめにサポーターを外して、肌を清潔に保ちましょう。肌に異常を感じた場合は、使用を中止し、整体師に相談しましょう。

3.2 サポーターの使用時間

サポーターの使用時間は、症状やサポーターの種類によって異なります。痛みが強い急性期は、比較的長時間の使用が有効ですが、慢性期や回復期は、長時間使用すると筋肉が弱化してしまう可能性があります。下記を目安に、ご自身の状態に合わせて調整しましょう。必要に応じて、整体師に相談しながら使用時間を決めることをおすすめします。

五十肩の時期	サポーターの使用時間
急性期	痛みが強い時は、一日中装着しても構いませんが、就寝時は外すようにしましょう。
慢性期	痛みが強い時や、作業時などに装着し、それ以外は外すようにしましょう。1回につき2～3時間程度の使用を目安に、痛みの状態に合わせて調整しましょう。
回復期	運動時や、再発防止のために必要な時に短時間装着するようにしましょう。長時間の使用は避け、肩の筋肉を積極的に動かすように心がけましょう。

3.3 サポーターと併用したいケア方法

サポーターの効果を最大限に引き出すためには、他のケア方法と併用することが重要です。以下のようなケア方法を組み合わせることで、より効果的に五十肩の症状を改善することができます。

• 温熱療法：温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。蒸しタオルや温湿布などを利用し、肩周辺を温めましょう。入浴も効果的です。
• ストレッチ：肩関節の可動域を広げるためのストレッチは、五十肩の改善に不可欠です。無理のない範囲で、毎日継続して行いましょう。痛みがある場合は、整体師に適切なストレッチ方法を指導してもらいましょう。
• 適切な運動：五十肩の症状に合わせて、適切な運動を行うことが大切です。急性期は安静を優先し、慢性期以降は、肩関節の可動域を広げる運動や筋力トレーニングを行いましょう。整体師の指導のもと、自分に合った運動プログラムを作成してもらうのがおすすめです。
• 日常生活での姿勢：猫背や巻き肩などの悪い姿勢は、五十肩の症状を悪化させる可能性があります。普段から正しい姿勢を意識し、肩への負担を軽減しましょう。

これらのケア方法とサポーターを併用することで、五十肩の痛みを軽減し、早期回復を目指しましょう。ただし、症状によっては、これらのケア方法が適さない場合もあります。自己判断せずに、整体師に相談し、適切なケア方法を選択することが重要です。

4. 五十肩におすすめのサポーター５選

五十肩の症状や生活スタイルに合ったサポーターを選ぶことは、痛みの軽減や日常生活の質の向上に繋がります。ここでは、様々なニーズに対応できるおすすめのサポーターを５つご紹介します。

4.1 バンテリンサポーター 肩加圧

加圧によって肩関節を安定させ、動きをサポートするサポーターです。伸縮性と通気性に優れた素材を使用しており、長時間の着用でも快適です。日常生活での軽い運動時にも使用できます。

特徴	詳細
サイズ	S, M, L, LL
素材	ナイロン、ポリウレタン
おすすめポイント	日常生活での使用に最適、洗濯可能で清潔に保てる

4.2 ZAMST(ザムスト) ショルダーラップ

肩関節全体の動きを制限することなく、的確に圧迫・固定することで痛みを軽減するサポーターです。薄型で軽量なので、服の下にも着用しやすく、様々なスポーツシーンで使用できます。左右兼用です。

特徴	詳細
サイズ	S, M, L, LL
素材	ナイロン、ポリウレタン、クロロプレンゴム
おすすめポイント	スポーツ時にも使用可能、ズレにくい設計

4.3 ファイテン(phiten) サポーター メタックス

ファイテン独自のメタックス技術を採用したサポーターです。血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。装着することで肩周りのこりを軽減し、動きをスムーズにする効果も期待できます。日常生活からスポーツまで幅広く使用できます。

特徴	詳細
サイズ	S, M, L
素材	ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、アクアチタン含浸
おすすめポイント	血行促進効果、様々なシーンで使用可能

4.4 中山式 メッシュ フリーサポーター 肩

通気性に優れたメッシュ素材を採用したサポーターです。ムレにくく、快適な装着感です。幅広いサイズに対応できるフリーサイズで、マジックテープで簡単に調節できます。保温性にも優れているため、冷えやすい肩にもおすすめです。

特徴	詳細
サイズ	フリー
素材	ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン
おすすめポイント	通気性抜群、保温性も高い、サイズ調整が簡単

4.5 D-SPORTS 肩サポーター

五方向から加圧することで肩関節をしっかりと固定し、痛みを軽減するサポーターです。保温性にも優れており、冷えから肩を守ります。激しい運動時にも使用できる高い固定力と、日常生活でも使いやすい快適性を両立しています。左右兼用です。

特徴	詳細
サイズ	S, M, L, XL
素材	ネオプレン、ナイロン
おすすめポイント	高い固定力、保温性が高い、激しい運動時にも最適

それぞれのサポーターの特徴を理解し、ご自身の症状や生活スタイルに合ったサポーターを選びましょう。適切なサポーター選びは、五十肩の改善に大きく役立ちます。

5. 五十肩サポーター以外の治療法

五十肩サポーターは、痛みを軽減し、肩関節の動きをサポートする上で有効な手段ですが、五十肩の根本的な改善には、サポーター以外の治療法も組み合わせることが重要です。それぞれの症状や進行度に合わせて適切な治療法を選択しましょう。

5.1 整体

整体では、肩関節周囲の筋肉や関節の動きを調整することで、五十肩の痛みの緩和や可動域の改善を目指します。肩甲骨の可動性を高める施術や、肩関節周囲の筋肉の緊張を緩和するマッサージなどが行われます。

5.1.1 整体における五十肩へのアプローチ

施術内容	効果	注意点
肩甲骨はがし	肩甲骨の動きを改善し、肩関節の可動域を広げる	強い痛みがある場合は避ける
肩関節モビライゼーション	肩関節の動きを滑らかにし、痛みを軽減する	専門家の指導のもとで行う
ストレッチ	肩関節周囲の筋肉の柔軟性を高め、可動域を広げる	痛みのない範囲で行う
マッサージ	筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する	炎症が強い場合は避ける

5.2 病院での治療

病院では、五十肩の症状に合わせて様々な治療が行われます。薬物療法では、痛みや炎症を抑えるために消炎鎮痛剤や湿布などが処方されます。また、関節内にヒアルロン酸を注射するヒアルロン酸注射や、ステロイド注射を行う場合もあります。さらに、リハビリテーションでは、理学療法士による運動療法や物理療法（温熱療法、電気療法など）が行われます。

5.3 運動療法

五十肩の改善には、肩関節周囲の筋肉を強化し、柔軟性を高める運動療法が効果的です。痛みがある急性期は無理に動かさないようにし、痛みが落ち着いてきたら、徐々に可動域を広げる運動を取り入れていきましょう。代表的な運動療法として、振り子運動、タオル体操、壁押し体操などがあります。これらの運動は、自宅でも簡単に行うことができます。

5.3.1 五十肩に効果的な運動療法

運動の種類	方法	効果
振り子運動	体を前かがみにし、腕をだらりと下げて、前後に小さく振る	肩関節の可動域を広げる
タオル体操	タオルの両端を持ち、背中で上下に動かす	肩甲骨の動きを改善する
壁押し体操	壁に手をついて、腕を壁に沿って上下に動かす	肩関節の柔軟性を高める

5.4 日常生活での注意点

五十肩の症状を悪化させないためには、日常生活での注意点も大切です。重い物を持ち上げたり、無理な姿勢を長時間続けたりすることは避けましょう。また、冷えは五十肩の症状を悪化させるため、肩を冷やさないように注意しましょう。適切な姿勢を保ち、適度な運動を心がけることで、五十肩の予防や改善につながります。

これらの治療法を組み合わせて行うことで、五十肩の症状を効果的に改善し、日常生活を快適に送ることができるようになります。自分に合った治療法を選択するために、専門家に相談することをおすすめします。

6. まとめ

五十肩は、肩関節周囲の炎症や拘縮によって痛みや運動制限を引き起こす疾患です。その症状は急性期、慢性期、回復期と段階的に変化するため、それぞれの時期に適切な対処が必要です。五十肩サポーターは、痛みを軽減し、肩関節の安定性を高める効果が期待できるため、症状緩和に有効な手段の一つです。

本記事では、五十肩サポーターの効果的な選び方として、症状に合わせた種類、サイズ、素材の選択が重要であることを解説しました。急性期には、炎症を抑え、安静を保つための固定タイプのサポーターが適しています。慢性期には、肩関節の動きをサポートし、血行を促進する圧迫・保温タイプのサポーターがおすすめです。回復期には、肩関節の可動域を広げるための運動補助タイプのサポーターが効果的です。それぞれの症状に合ったサポーターを選ぶことで、より効果的に五十肩の改善を図ることができます。自分に合ったサポーター選びに迷った場合は、整体院などで専門家のアドバイスを受けるのも良いでしょう。

サポーター以外にも、整体や病院での治療、運動療法など、様々な治療法があります。五十肩の症状や進行度に合わせて適切な治療法を選択し、日常生活での注意点にも気を配ることで、早期の回復を目指しましょう。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。